大学駅伝観戦にみるモラル

2022年01月04日

今年も恒例の東京箱根間往復大学駅伝競走大会が終了した。圧倒的強さで青山学院大学が優勝し、かつ歴代最高タイムを叩き出したことは素晴らしかった。

一区では長きにわたって東海大学の佐藤祐基君の持っていた最高記録が塗り替えられ、更に他の区間でも区間新記録が生まれてことは喜ばしい。残念ながら母校の東海大は最終ランナーが法政大学に抜かれてシード落ちしてしまったが、予選会で頑張ってほしいと願う。

高校生の時代から自宅から約1キロで国道1号に出られることから毎年沿道応援やバイクでの応援に徹してからもう40年近くなる。当時はまだテレビ中継もなく、ラジオで放送されているだけで、父はラジオを片手に中継所ごとのタイムを記録していた頃が本当に懐かしい。

10年前くらいだったか、東海大学応援団が国府津に拠点を置いている情報を掴んだ。次の年からその場所にバイクを停めて沿道で旗を振っての声援をしてきた。しかしながら、去年、今年と顔を出さなかった。

「応援したいから応援に行かない」陸連からのメッセージを今年も忠実に守った。テレビでは例年よりも少ないとはいえ、かなりの数の人々が沿道で声援をおくっている。正直者が馬鹿を見るのか?俺だって見たかったよ。見に行かないのはルール?モラル?あくまでも要請?お願い?様々な言葉が頭をよぎる。

昨年の12月にごみのルールについて質問した。あくまでも万人がルールを守っている前提での質問だったが、現実にはルールを無視したごみ出しをしている人もいる。今回はそこまで触れなかったが、ごみ出し日と違うごみを出した場合はステッカーが貼られ回収されない。しかしながら数日すれば回収されている。だったら特定回収物の日に限らずごみを出しても結局は持って行ってもらえるというメッセージとも受け止められる。

上記のような者ばかりでごみ収集に混乱をもたらしているという話は聞かない。それだけ本市住民の節度が守られている証左だろう。今回の駅伝の沿道での応援も罰則がある訳でもなく、それぞれの方々の考えや思いに委ねられている。新年を迎えた渋谷や大阪での一部の騒ぎの模様も今朝の番組で流れた。かつての成人式での模様もそうだったが、メディアが取り上げることで逆になお騒動が続いていくことも十分にあり得る。決められたものは守る。守らないものには罰則が与えられる。こんな当たり前の社会が果たして今の日本に出来ているだろうか。法の前に日本人のモラルが問われている。