いよいよ大詰めの自民党総裁選挙

2021年09月26日

党員の一人でもある私が自民党総裁選挙に対してコメントをすることは何ら問題は無いと思われるが、選挙期日まであと3日となった本日、何人かの党員の方から誰に入れるのか問い合わせもあったことから、敢えて思いを書かせていただきます。

現在4名の立候補者が連日揃ってテレビ出演し、様々な設問に対してコメントされているが、当然各候補者ともに同じ党であっても全部一致することは無いし、正反対の意見があることも当然の事である。野党はそんな報道に対して「自民党はまとまりのない政党」とこき下ろしたとかの報道も耳にしたが、党所属議員の政策が一律なんて党は、何処かにはあるかも知れないが、そんなことを思う有権者はいるのだろうか。

実現不可能な政権構想や政権交代後の初閣議で決定する内容も、抽象的で具体に欠けるばかりでなく、対自民党への攻撃に終始するばかりで、アフターコロナ対策や今後の感染症への対策、中国の人権問題や北朝鮮、尖閣、台湾有事への対応など、国民の生命に関わる問題は二の次でよいのでしょうか?あなた方の目は国民に向いているのではなく、自民党に向いていることが完全に露呈されましたね。まあ、野党の話はいいとして。

総裁選の各候補の考えや政策については、現在地上波だけでなく、ネットでも大騒ぎとなっているので敢えて申し上げないが、ここにきて候補の発言のブレが目立ってきた候補者もいる。いささか大きなバラマキなる政策を掲げている候補者はいないが、将来的に国民生活に影響を与えるエネルギー問題や年金問題等は極めて身近な話題として候補者の意見はよく聞いておかねばならない。

とはいえ、我が国の安全保障についてはまず考えなければならない課題であり、敵基地攻撃能力の保有の是非については意見が分かれているところで、有権者の投票行動判断の一つとなっていることは確実だ。我が国の在り方として家族制度についても大事な問題である。先人が築いてきた制度を尊重しつつ現代の流れを汲み取った形とするには、夫婦別姓については通称の拡大で十分可能であるし、戸籍をどうするか、子供の姓についてはどのような影響があるかも議論の淵にも無い中で、現時点で推進するなどという選択肢はあり得ない。

市議会では、とある団体が夫婦別姓に関するアンケート行い、実に70%が賛成しているとの誤った報道が流れている中で、もし夫婦別姓という民法改正がなされた場合の市への影響を伺った。制度は国の専権事項でもあるので、それ以上の質問はしていないが、ここは我が国の基本となる事であり、皇位継承問題と共に私にとって総裁候補選択の第一の条件である。

菅総理に続いて神奈川から総理を!総理自身も推薦している候補を!と県連や支部は特定候補を勧めるが、それも連日の報道前の行動である。恐らく自分をはじめいくらかの党員は違う候補に入れるだろうな?各候補事務所から連日電話が入るが、お願いを聞くよりも、今回は地上波に乗って自民党自体を国民に見せつけた感がある。自民党は女性への差別や蔑視をしているとのたまっている方に是非言いたい。今回の総裁選挙で男2人、女2人が出馬し座を争っている。選挙も国会議員票と地方票を半数に分けた上で総裁を決めようとしている。老舗野党も形は代議員制を採っているようだが国民の目からは全く見えないし、女性が委員長になった事もないのではなかろうか?

過去における自分のコメントや考えを承知されている方なら誰に投票をしたかはお判りになるだろう。恐らく決選投票となるだろう総裁選にどのくらいの国民が関心を持っているかは計り知れない。ただ今回、友人から「俺も票を入れたいが、まだ党員じゃないから総裁選に参加できないが、入党させてくれ」との電話があった事も事実だ。

地方議会の一員である自分としても、国の動向によって地方自治体は少なからず影響を受ける。無関心ではいられない。この戦いが将来の我が国にとって有意義な総裁選挙であったと回想できることを願わずにはいられない。