平成17年12月議会一般質問
2005年12月28日
平成17年12月一般質問
◆15番(加藤仁司君) 質問に先立ちまして、一言申し上げます。
本年、平成17年もあと2週間で終わろうとしております。この1年を振り返りますと、国内、国外において、政治、経済をはじめ社会生活に至るまでさまざまな出来事・事件・事故がありました。特にこれから質問をいたします児童・生徒をねらった凶悪犯罪の多発は、保護者や子供だけではなく、なぜこんな事件が起きるのだろうと不安を募らせる日々が続いておりますことは、誠に憂慮すべき事態であります。このような暗いニュースが日本じゅうに吹き荒れる中、本年は喜ばしい話題もありました。既に民間人、夫人となられておりますが、紀宮清子様が黒田慶樹さんと11月15日にめでたく結婚式を挙げられたことであります。嫁がれる朝、美智子皇后様より、大丈夫よと強く抱き締められたとのお話は、改めて母の慈愛とすばらしい親子の絆に多くの国民が感銘を受けたことと思います。お二人のお幸せ、弥栄を心からお祈り申し上げます。
それでは、通告に従いまして順次質問してまいります。
はじめに、学校における防犯、防災対策について伺います。
本年11月に発生した広島県安芸市の小学1年生殺害事件は、子供を持つ親にも、社会にも大きな衝撃を与えました。さらには、12月に入り、小田原市と姉妹都市でもある栃木県今市市においても、下校途中の小学1年生の女児が殺害され、茨城県で発見されたという痛ましい事件も起きました。本市においては、近年、誘拐殺人事件は発生していないものの、相次ぐ不審者情報が各地区でも聞こえており、どの自治体や学校も児童・生徒の登下校対策を講じる等、全国的な社会問題となっております。事実、事件後の新聞各紙では、児童への防犯ベルの徹底、必ず友達と帰宅をと下校時間に合わせて呼びかける公用車、緊急安全対策会議の開催、ボランティア団体による防犯パトロールの実施等、各自治体においての対策が報じられております。
そのような中、去る12月14日の朝刊には、小田原市教育委員会が児童・生徒を凶悪犯から守るための安全対策の内容が発表されたとの報道を目にしました。その内容は、子供を一人にさせないための取り組みとして、学校と保護者との話し合い、安全カルテ・安全マップの取り組み、防犯パトロールステッカー、市ホームページ・教育サロンでのアイディア募集の四つの対策を実施するとのことで、今年に入って児童・生徒をねらった事件が前年度、前々年度を上回っている現状からすれば当然であると思います。
さて、本市において、本年11月より、下中小学校及び白鴎中学校において、携帯メール情報配信サービスが試験的に導入されております。このシステムは、小田原市教育委員会あるいは現在の研究学校に不審者情報等の連絡があった際、小田原市教育研究所のサーバーを経由し、インターネットによって直ちに登録者の携帯電話にメールで知らせることができるシステムで、通常、このような事件が発生した場合には、学校側が保護者あての通知を作成し、帰宅時に児童・生徒に持たせていたものを、不審者の発見から登録者へのメール配信までが迅速に行われることで、保護者にとっても保護者同士の連絡やさまざまな対応が子供の帰宅までにできるというメリットがあります。
そこで、実施校である下中小及び白鴎中における登録者はどのような状況となっているのか、また、研究間もない状況ではありますが、携帯メール登録者や学校にとって当システムの効果についてはどうなのかお伺いいたします。
さらには、地域の防犯という見地からも、保護者だけではなく、自治会や防犯組織等、地域を挙げて情報を共有する必要があると思われます。そのようなシステム化は可能なのでしょうか。
また、小・中学校2校が試験的に行っている結果を見るまでもなく、先日、小田原市内で発生したパチンコ景品交換所での強盗事件の際には、急遽、近隣学校におきましては集団下校が実施されたことなどを踏まえ、当システムを早急に全校に導入すべきだと思いますが、その可能性はいかがかお尋ねをいたします。
次に、防災行政用無線の活用について伺います。
以前、投票率アップのために選挙の際に防災行政用無線の使用を提言したことがあります。その際の答弁では、導入当初から、地震あるいは津波などといった防災上の重要な事柄に限定して放送するということとなっており、市民の生命や健康に重大な関係がある場合に限ってその使用を認めているとのことであります。まさに不審者情報は、現代社会において子供の生命の危機にもつながる可能性のある緊急事態ではないでしょうか。他の自治体では、既に防災行政用無線を活用しているところもあると聞き及んでおります。災害時に使用するために、なれを防ぐという効果を図るため無秩序に放送することを制限することは理解しますが、現在切迫している事態のために防災行政用無線を活用し、さきに質問したメールサービスと合わせた運用が必要ではないかと思うのですが、御見解をお伺いいたします。
次に、学校における実践型防災訓練について伺います。
私が小・中学生のころには、防災よりも火災発生による避難訓練が行われていたと記憶しております。現在は、大震災を想定しての防災訓練が実施されていると思われますが、その訓練も、小学生は用意してある防災ずきんを被り、中学生はそのまま机の下に潜るような指導をし、その後、グラウンドに集合するといった訓練をしているものと推察をいたします。
そこで、阪神・淡路大震災の例を挙げるまでもなく、各学校が耐震診断及び耐震補強工事を施したとしても、やはり建物の中から外に出るような訓練が実施されるべきだと思われますが、現在の学校における防災訓練はどのように行われているのか、その実態を伺います。
さて、特に最近の中学生は、以前に比べ体力的にも大人並みの体格を持った者も大勢おります。災害はいつ起きるかわかりません。平日、それも日中の発災を考えますと、倒壊家屋からの救出や人命救助活動などには、中学生であっても十分な力を発揮できる要素もかなりあると思われます。現在、自治会単位に自主防災組織が編成されておりますが、恐らく中学生を組織の一員として活用しているところは皆無ではないかと推察いたします。
そこで、一様に弱者と位置づけられていると思われる中学生にも、防災意識を強く持ってもらい、各自治会の防災機材である電気ノコやバールの使い方などを積極的に教え、防災組織の一員としての活動をさせるべきであると考えますが、いかがでしょうか、市長の御見解を伺います。
次に、快適な生活環境を目指してと題し、はじめに自転車無灯火対策について伺います。
最近、気になっていることの一つとして、自転車の無灯火があまりにも多いと思われることが挙げられます。ほとんどの自転車は灯火装置がついていると思っておりましたが、子供が多く乗っているマウンテンバイクの類や折り畳み自転車の中にはライトが後づけのものもかなりあるようです。しかしながら、日常の夜間における自転車の様子を見てみると、灯火装置がついていても無灯火で平然と走る自転車も多く、私自身、自動車を運転していても冷やっとする場も何度もあることから、歩行者や自転車同士の事故も相当発生しているのではないかと推察するものです。
そこで、自転車の無灯火は、道路交通法上、どのような違反となるのか、また、自転車の無灯火による事故はどのくらい発生しているのかお伺いいたします。さらに、自転車の無灯火の対策に市は何らかの対策をとられているのかお尋ねをいたします。
また、昨年1月より、本市では青少年健全育成対策本部によりパトロールが行われています。毎週、各部局も参加をされており、夜間、徒歩で移動するため、自転車と遭遇する機会も多いのではないかと思われますが、自転車の無灯火の実態等に触れた報告があればお示しいただきたいと存じます。
続いて、放置自転車対策について伺います。
先日の総務民生常任委員会において、小田原駅自転車駐車場の混雑緩和及び小田原駅東口周辺の放置自転車の解消を図るため、新たに栄町二丁目に小田原駅東口自転車駐車場が開設されたとの報告がありました。駅前の自転車駐車場有料化は、放置自転車の解消やいたずら、盗難対策として利用者にも安心感を与えるものとして大いに期待をしております。
さて、このたびJR国府津駅前整備計画が示されました。JRの駅前の中では、朝晩は相当数の乗降客及び路線バスやタクシー、送迎用乗用車が狭いロータリーに殺到する状況であり、国府津駅西側の自転車駐車場の一日の利用者も相当な数に上っていると思われます。その自転車駐車場は、若干の整理はされているものの、放置自転車と思われる車両も多くあり、本格的な整理が必要と思われます。無料自転車駐車場は、気軽に利用できる利便性はあるものの、小田原駅前がそうであったように、放置や盗難、いたずら防止などの管理も徹底できないことから、本格的な有料自転車駐車場の整備を図るべきだと思いますが、御所見を伺います。
また、平成8年12月の一般質問及び本年3月の駿世会代表質問にてもいたしましたが、国府津駅前西側には放置自転車保管場所が設置されております。駅西側は今回の国府津駅前整備計画にはその予定はありませんが、将来的には快適な駅前利用を図るには非常に重要な場所だと思われることから、自転車保管場所を移動する計画を図るべきであると思いますが、市長の御所見を伺います。
次に、二宮尊徳翁顕彰についてお尋ねいたします。
本市の偉人である二宮尊徳翁に関する質問は、多くの議員が過去さまざまな形で本議会においても取り上げられてまいりました。勤倹、分度、推譲、積小為大等、尊徳翁の教えは現代社会においても十分通用すると思われます。いや、今の時代だからこそ、謙虚にその教えを実践していくべきでもありますし、あたかもそれを証明するように、今年9月にNHKで放映された「その時歴史が動いた 二宮金次郎 天保の大飢饉を救う」はかなりの視聴率であったとも伺っております。また、本年3月、小田原市教育研究所が発行した「二宮金次郎物語」、こちらの本になります。この本はとても読みやすく、私も絶賛する本の一つとして、子供からお年寄りまで多くの方々に読んでいただきたく、増刷を要望しているところであります。
さて、本市は周知のとおり二宮尊徳翁の生誕の地であります。全国には尊徳翁に直接的・間接的にかかわり合いを持つ多くの市町村があり、全国報徳研究市町村協議会加盟市町村は12月現在で14市9町3村に上ります。この市町村が小田原市において第1回目の報徳サミットを開催して以来、本年の栃木県真岡市で11回目の開催となり、今年は本市議会議員も12名が参加いたしました。真岡市での報徳サミットでは、講談師の一龍斎貞花氏の「二宮尊徳の人生哲学」という基調講演をはじめ、尊徳翁ゆかりの市町村代表者によるパネルディスカッションが開催されまして、青木教育長もそのディスカッションに参加をされました。そこで、今回初めて参加をされました教育長の率直な御感想をお伺いいたします。
また、報徳サミットの際、協議会では来年の報徳サミットは小田原市で開催することになったようですが、市長は来年の報徳サミットに向けてどのように開催をされるおつもりか、また、その意気込みはいかがかお尋ねをいたします。
次に、二宮金次郎像について伺います。
かつて、二宮尊徳翁の少年時代、いわゆる二宮金次郎像は、全国の小学校の校門付近には、このような形が一番多いと思われますが、必ずあったとも伺っております。ところが、全国の調査を行ったわけではありませんが、今や二宮金次郎像はほとんど姿を消してしまったとも聞きます。ある文献においては、修身の教科書「第三 かうかう」の項及び「第四 しごとにはげめ」にある勤勉性が日本人の忠誠心、愛国心を養う危険人物として、時のGHQから教科書からも追放され、それが、二宮金次郎像が次第に姿を消した原因と指摘されるものもあります。さきにも触れましたように、勤勉で努力家、親孝行で親を助けながら苦学し、世のため人のために生きた二宮金次郎、まさに今の子供たちにもその教えを伝えていかなければならないのではないでしょうか。
さて、本市における二宮金次郎像は、市内小学校においては25校のうち16校が設置されておりまして、9校が未設置の状況であります。本市では、小学校4年生のときに二宮尊徳翁についての学習が必修となっておりますが、やはり実際の像が学校に設置されているところと存在していないところでは、学習する児童の受けとめ方に差異が生じるのではないでしょうか。現在未設置となっている小学校に対しては、設置の予定はないのか、まずはじめにお伺いをいたします。
全国の二宮金次郎像に関するホームページを開いてみると、いろいろな経緯で金次郎像が設置されているようであります。ある中学校では、卒業生が花崗岩で製作したり、また陶器製や青銅製のものもあるようです。本市においても行政が直接設置したような経緯はないともお聞きをいたしますが、例えば未設置校においては、卒業生の卒業記念作品として二宮金次郎像を製作するような指導を行ってもよいと思いますが、いかがでしょうか、御見解をお伺いいたします。
最後に、(仮称)橘地域センター建設について幾つか伺います。
はじめに、平成18年度建設に向けての諸課題解決についてですが、「ビジョン21おだわら」後期基本計画第一次実施計画では、平成18年度に地域センター3号館、すなわち(仮称)橘地域センターが建設されるとあります。平成19年度からは管理運営となっておりますことから、平成18年度中に設計、建設を行うものと認識をいたします。本年8月にオープンしました城北タウンセンターいずみは、当初、総務省補助事業を見込んでいたものの、結局は市単独事業となり、2年の継続事業となった経緯もあります。果たして(仮称)橘地域センターも平成18年度に実施計画どおりに必ず建設されるものなのか、まずお伺いをいたします。
さらに、現在、小田原市橘支所に足柄下郡橘町時代から支所の一部を賃借している小田原市橘商工会は、橘支所機能が地域センターに移転することに伴い、どうするのか、また、同じく国指定重要無形民俗文化財となっております下中座が保有する舞台や首(かしら)をはじめとする保管物はどうするのかお尋ねいたします。
次に、地質調査結果における施設規模について伺います。
本年9月に地質調査が終了したと伺っております。この調査によって大体の建設可能規模が測られたと推察いたしますが、果たしていずみと比較してどのくらいの規模の建物となるのか、あわせて駐車場の規模はどのくらいを想定しているのかお尋ねいたします。
次に、(仮称)橘地域センターの管理運営について伺います。
さきに申し述べました城北タウンセンターいずみは、臨時職員により管理運営をされております。この管理運営については、先ごろ設置された(仮称)橘地域センター建設検討委員会にてまだ当分先の議論となると思われますが、現時点において、管理運営はいずみと同様に臨時職員での対応を予定しているのかお尋ねをいたします。
また、このような管理運営は、運営費の軽減を図る意味において、当該自治会を管理運営者にすることは可能なのかお伺いをいたしまして、登壇しての質問を終わります。(拍手)
◎市長(小澤良明君) 15番加藤議員の御質問に順次お答えをさせていただきます。最初の学校における防犯、防災対策及び二宮尊徳翁顕彰についてのうち、教育にかかわる事項につきましては、教育長からの答弁とさせていただきたいと思います。
最初に、不審者に係る情報提供を防災行政用無線を活用して運用すべきとの趣旨の御質問でございますけれども、防災行政用無線の運用につきましては、災害時の緊急性を帯びた防災事案に対して放送することになっていることは、先ほど15番加藤議員もお触れになられました。また、1として、ガス、電気、上下水道などのライフライン関係の事故、2として、爆発事故、毒物・劇薬の流出事故、放射性物質の放出事故、行方不明で家族から警察に願いが出されている場合などの生命に危険のおそれがある事故などの場合に放送を実施しております。一つはライフライン関係の大変な事故、もう一つは人々の生命に危険のおそれがある場合の事故、こういうことに限定いたしております。原則として、不審者等に対する放送につきましては、その特定に関して難しさが伴うために、現在のところ防災行政用無線での運用については慎重に対応しているところであります。
次に、中学生も防災組織の一員として、防災資機材の使い方を教え、活動させるべきとの御提言がございました。阪神・淡路大震災では、発災当時の救出救助活動に、さらにまちの復旧に向けての活動に、中学生や高校生、さらに大学生の活躍が大きな力となったということは記憶に新しいことであります。御指摘のように、将来を担う活力に満ちあれた中学生などの若い人たちが、自治会連合会などの訓練に一人でも多く積極的に参加していただくということは、防災力の向上のみならず、地域のコミュニティの活性にもつながりますことから、今後、自主防災組織の一員として活用するかにつきましては、自治会や学校関係者等と十分話し合いながら、検討してまいりたいと考えているところでございます。なお、現在、市内の中学校に発災時の防災にかかわる初動対応の知識や技術を身につけてもらうための訓練の実施について協議をしているところでございます。
次の自転車無灯火対策につきましてのうち、道路交通法上、どのような違反となるのかという御質問でございますけれども、自転車は、道路交通法上は軽車両として車両の一部に位置づけられておりますために、交通違反は自動車と同じ罰則を受けることになるということでございます。自転車の夜間点灯義務につきましては、道路交通法第52条第1項に規定されておりまして、これに違反した場合は5万円以下の罰金となります。市民の皆さんは意外とお知りにならないというふうに思いますけれども、こうした大変厳しい対応になりますので、ぜひお気をつけていただきたいというふうに思います。
次に、自転車の無灯火による事故の発生状況でございますが、小田原警察署に確認いたしましたところ、自転車による時間別の事故の発生状況については統計をとっておりますが、夜間の事故については、それが無灯火によるものか、点灯していたものか区別したデータはないとのことでございました。過去3年間の夜間と昼間の事故発生状況の推移で申し上げますと、昼間、午前6時から午後6時までを昼間としておりますけれども、この事故発生件数は平成15年に350件、平成16年に346件、平成17年は11月末現在で284件となっております。また、夜間、これは午後6時から午前6時までということでございますが、平成15年は425件、平成16年が429件、平成17年は11月末現在で337件となっておりまして、いずれの年も昼間に比べまして夜間の発生件数は多くなっております。
次に、無灯火の自転車に対する取り組みでございますけれども、無灯火の自転車の取り締まりにつきましては、警察の職務でありますことから、小田原警察署に確認をいたしましたところ、交通取り締まりや街頭パトロールの際にあわせて指導を行っているとのことでございました。また、市といたしましては、学校や自治会の交通教室や、各地域が実施する交通安全イベントの際に、夜間の点灯を含め、自転車の正しい乗り方やマナーについて指導を行っているところであります。小田原警察署と連携をいたしまして、順礼街道を中心に、「自転車街角アドバイス」も行っておりまして、照明器具など自転車の点検も実施いたしております。いずれにいたしましても、無灯火の自転車は、交通事故の加害者にも被害者にもなり得ますことから、今後とも、交通教室などを通じまして啓発活動をしてまいりたいと考えているところでございます。
次に、青少年健全育成対策本部の街頭指導中における無灯火自転車に関する報告でございますけれども、現在、青少年健全育成対策本部は、毎週1回、小田原駅周辺及びマロニエ周辺を重点地区と定めまして、夜間における青少年の非行防止のための街頭指導活動を行っております。この活動におきまして、無灯火の自転車が多く見受けられておりまして、これらの自転車に対する点灯の声かけも報告されております。今後も、歩行者の安全のために、街頭指導活動中において無灯火の自転車を見かけたときは、点灯するよう声かけを行ってまいりたいと思っております。いずれにいたしましても、15番加藤議員におかれましては、常日ごろから青少年健全育成対策活動に御自身が御活動、御活躍をいただいておりますことに、市といたしましても心から感謝を申し上げたいと思います。今後ともまたよろしく御指導をお願い申し上げたいと思います。
次に、国府津駅自転車駐車場の有料化と保管場所の移転についての質問がございました。15番加藤議員御指摘のとおり、国府津駅自転車駐車場をはじめとした無料自転車駐車場では、十分な管理体制をとることができないために、自転車の盗難や乗り捨てが多発する傾向にあります。これらを防ぐ上でも、有料化して管理体制を高めることは有効な手段でありますので、条件が整ったところから順次進めてきたところであります。また、現在の自転車保管場所は、土地利用や景観上の問題もありますことから、移転につきましては検討すべき課題と受けとめております。これらの問題は、移転後の土地利用など国府津駅周辺のまちづくり全体とも密接に関係いたしますので、駅周辺の全体計画の中で検討してまいりたいと思っております。
次に、来年度の報徳サミットにつきまして質問がございました。教育長と私に質問がございました。まず私の方からお答えをさせていただきたいと思います。先月開催をされました栃木県真岡市における報徳サミットにおきまして、来年度の開催市に小田原市が推薦され、参加市町村の賛同を得たわけであります。また、真岡市にはこの際市議会の大勢の議員の皆様方も参加していただいたそうでございまして、本当に御苦労さまでございました。ありがとうございます。第1回サミットが昭和63年に本市で開催されておりまして、今回2回目となりますが、今までの本サミットの事績を踏まえた上で、生誕の地である小田原らしいサミットにしてまいりたいというふうに思っております。開催時期は、二宮尊徳翁の命日が10月20日でありますことから、20日と21日の両日を今のところ予定いたしております。サミットの内容でございますけれども、捨苗栽培地等尊徳翁の遺跡を訪ね、あるいは散策もしていただく。実際に金次郎が生まれ育った、あるいは苦労した栢山の農村風景の面影もまだ大分残っておりますので、味わっていただけたらというふうにも思っております。また、市民が菩提寺で毎年自主的に行っております「二宮尊徳先生を偲ぶ集い」にも参加していただけたらと思いましたり、あるいは「おだわら市民大学報徳塾」や小学校の「二宮尊徳学習事業」の成果等を見ていだたく。そんなこともいろいろ考えております。いずれにいたしましても、報徳サミットの開催に当たりましては、実行委員会を組織いたしまして、多くの市民の方々に尊徳翁の偉業を再認識していただくよい機会としてまいることができたらと考えております。また15番加藤議員のお力添えもお願い申し上げたいと思います。また、先ほどは金次郎の銅像も拝見させていただきまして、大変ありがとうございました。
次に、(仮称)橘地域センター建設について何点か質問がございました。はじめに、平成18年度建設に向けての質問がございました。(仮称)橘地域センター建設につきましては、今月9日に連合自治会長さんをはじめとする地元の方々12名からなります「(仮称)小田原市橘地域センター建設検討委員会」を設置していただきました。三位一体改革等によりまして、本市の財政も非常に厳しくなっているわけでありますが、建設年度につきましては、現在、平成18年度建設を目指して鋭意努力しているところであります。
次に、橘商工会の移転でございますけれども、橘商工会につきましては、小田原市と橘町の合併以前より現在の橘支所の一部を事務室として使用されておられました。橘商工会事務所の地域センターへの移転につきましては、スペースや財源が限られておりますことなどから、現状ではなかなか難しいことと考えているところであります。橘商工会の移転につきましては、今後のあり方も含めまして、主体的に商工会御自身で決定されるべきものというふうに受けとめているところであります。
次に、相模人形芝居下中座が保有する舞台等の保管についての質問がございました。相模人形芝居下中座の舞台等の保管につきましては、平成5年10月より橘支所などのたまたまございました空きスペースを保管場所としてお使いいただいているところでございますが、地域センターの敷地面積や規模・財源の問題等もございますので、今までと同様の状況にはなかなかならないのではないかというふうに受けとめております。しかしながら、相模人形芝居につきましては、国指定の重要無形民俗文化財でもありますことから、何ができるのか、今後検討をしてまいりたいと考えているところであります。
次に、(仮称)橘地域センターの施設規模と駐車場についてでございますけれども、(仮称)橘地域センターは、(仮称)小田原市橘地域センター建設検討委員会で御検討いただいているわけでありますが、敷地の形状や面積、地域の人口規模等を考慮いたしますと、施設規模や駐車場は城北タウンセンターいずみよりも若干小さくなるものというふうに考えております。
次に、管理運営についてでございますけれども、地域センターにつきましては、地域活動の新たな拠点施設となる大切な公共財産でありますために、どのような管理運営体制が望ましいのか、今後、庁内におきましても課題として検討してまいりたいと考えているところであります。
以上をもちまして、15番加藤議員の御質問に対しましてのまずは私からの答弁とさせていただきます。
◎教育長(青木秀夫君) 15番加藤議員の御質問のうち、学校における防犯関係及び二宮尊徳翁顕彰についての学校教育にかかわる事項については、私の答弁とさせていただきます。
はじめに、携帯メール情報配信サービスの加入者数についての御質問がありました。この携帯メール情報配信サービスは、不審者情報など、学校における緊急を要する内容を、登録している保護者の携帯電話にメール配信するもので、教育研究所の研究として11月1日から、下中小学校、白鴎中学校で試験運用されているものでございます。12月1日現在の加入状況は、下中小学校が全校児童445人中105人、23.6%でございます。白鴎中学校が419人中140人、33.4%、2校の平均は28.3%でございます。
次に、試験運用されている携帯メール情報配信サービスの登録者、学校の効果についての質問がございました。この効果につきましては、試験運用しているものであるため、まだ十分な検証はされておりません。現在、保護者や教職員に対して年度内にアンケートをとる準備を進めているところでございます。これまでの報告事例としては、不審者情報を配信した際、保護者や青少年育成会の方々が迅速に動いてもらい、地域をパトロールするなどの対応が図られたケースが報告をされております。その際には、15番加藤議員におかれましても御協力をいただいたと伺っております。御協力ありがとうございました。また、保護者がメールを見るまでにかかった時間を調査したところ、メール着信後、10分の間に50%以上の人が見ていることがわかっております。
次に、試験運用されている携帯メール情報配信サービスの地域参加形態が可能かどうかについての質問がございました。このシステム的には問題はないと考えております。現在は試験運用の段階であり、対象を保護者、教職員に限定して研究を進めているところですが、年度内に学校評議員や地域の青少年指導員等の参加も検討していく予定でおります。
次に、携帯メール情報配信サービスの市内全小・中学校への導入の可能性についての御質問がありました。サーバーの管理費用のほかに、加入者にもメール受信の際に費用がかかること、個人情報の問題があること、携帯電話の機種による技術的な問題がある、携帯電話を持たない方の問題などなど、今後研究を進めるとともに、アンケートより得られた、保護者、教職員の声を聞きながら検討していきたいと考えております。
次に、各学校の防災訓練の状況について質問がございました。各学校では毎年、警戒宣言の発令を想定した訓練や地震・火災の発生を想定した訓練を実施しているところでございます。その際には、各学校で定めている避難経路に従って、校舎内から校舎外へ安全に避難する訓練を行っております。さらに、児童・生徒の引き取り訓練や集団下校訓練、けが人の搬送、消火器や起震車等を使用した実践型の訓練も実施されております。いずれにしても、児童・生徒の人命救助を最優先に考え、各校の実情に応じた防災訓練を行うよう指導していきたいと考えております。
次に、報徳サミットに出席した感想について質問がございました。報徳サミットについては、私自身初めて出席したわけですが、会場である真岡市民会館に全国各地から多くの方々が集まっておりました。昨今の二宮尊徳翁への関心の高さがうかがわれたということでございます。報徳サミット全体を通じて、多くの市町村が報徳仕法とかかわりがあり、報徳の教えを「まちづくり・人づくり」に生かす努力をしている姿勢が紹介され、大変その意味では勉強になったわけでございます。尊徳翁については、勤勉家というだけでなく、改革者であり、教育者であり、道徳者などさまざまな顔を持ったすばらしい人物であることを再認識させていただきました。関係市町村では、尊徳翁の教えを教育現場にいろいろな方法で取り入れており、小田原市でも、全小学校で「二宮尊徳学習事業」を実施、あるいは小学生向けに「二宮金次郎物語」を発行するなど、尊徳翁の事績が学べるよう努力していることは、私は小田原市の紹介で皆様にお話をさせていただいたところでございます。報徳サミットに参加して改めて意を強くしたことは、小田原市教育委員会としても、今まで以上に郷土の偉人二宮尊徳翁を顕彰し、生誕の地として報徳思想の普及啓発等にさらに努力する必要性を強く感じたところでございます。
次に、二宮金次郎像を未設置の小学校に設置する予定があるか質問がございました。小学校での二宮尊徳学習を進めるとき、学校に金次郎像があれば、関心・意欲を持って学習するきっかけになり、日ごろから身近に金次郎像を目にすることで、学習したことを思い返す機会になったりと、一定の教育的効果につながるものと考えております。学校では、金次郎の事績をたどったり教えを学んだりするために、平成16年度に教育委員会が作成した読み物資料「二宮金次郎物語」と、今年度作成中の教師用指導資料を活用することで、郷土の偉人を誇りに思い、郷土を愛する心をはぐくむ、そういった教育の充実を図っていきたいと考えております。また、既存の金次郎像は、寄付等によるものであり、教育委員会としては設置することは予定しておりませんが、市民等の自発的な気持ちや善意により像が建立されることであれば、大変ありがたいなと思っておるところです。
さらに思っていることは、私、当日2日間参加させてもらったところですが、最初の日に懇親会の折に、二宮町の町長さんと席を隣り合わせになった折にいろいろとお話をさせていただきました。「どうして二宮町という名前になったんですか」とお伺いしたら、「栃木県の桜町領だったけれども、町村合併でやはり二宮尊徳先生とかかわりが非常に深いということで、改名したんだ」というお話を、あわせて金次郎像の話もそのときに出て、小田原には幾つあるんだとか、どういうふうになっているんだとかお話をさせてもらったところが、翌日のパネルディスカッションの折に、二宮町の町長さんと一緒にパネラーになったわけですが、なぜだか知りませんが、二宮町の町長さんは最初に自慢をする。「我が町には二つ自慢がある。日本一がある。一つはイチゴの生産量が日本一だ。もう一つは学校に二宮金次郎像が全部配置してある。そんな学校は日本全国どこにもない。生誕の地である小田原にも勝ちました」。なぜだかそんな言葉を使って、ちょっと悔しい思いを自分としてはそのときしたなという思い出。二宮金次郎像は、やはり子供たちの教育にとっては大事な目に見える教材になるなと、これは私も今まで思っていますし、今回サミットに参加して、その願いを強く思ったわけでございます。そういう意味もありまして、ぜひとも、来年は小田原で開催されますが、来年、全校となれば最高ですが、一日も早く二宮金次郎像が小田原の全校に設置できればありがたいなと意を強くしているところでございます。
最後に、卒業生による金次郎像製作について質問がございました。尊徳学習の成果として、紙粘土等の手づくりの二宮金次郎像を製作している小学校が、今までにも数校ございました。金次郎について学ぶ中で、つくってみたいなという児童・生徒の思いから生まれたものであると思っております。児童による像の製作は、技術的・時間的な理由等から難しいことが予想されますが、卒業作品の一つとして、尊徳の絵や絵画・レリーフ等を製作することもできるものと考えております。
以上をもって、15番加藤議員の御質問に対しての答弁とさせていただきます。
◆15番(加藤仁司君) 御答弁をいただきました。若干の再質問をさせていただきます。
まず、質問の順序に沿ってさせていただきたいと思います。携帯メールの情報配信サービス、これについては教育長の答弁をいただきました。まだまだ1ヵ月ちょっとの部分でサービスを試験的にやられている2校、平均で28.3%ということで、高いのかどうかわかりませんが、私も聞いている中で、今も答弁もありましたが、機種としてはその機種が対応できていないというところも幾つかあると伺っています。また、パソコンのメールの方にもつながらない。そういうふうなこともありますので、それは早急に改善をいただければもっとふえていくんではないかなと思うわけでもございます。
そこで、今るる御答弁をいただきました。まず全校導入の可能性についてはアンケートの声を聞きながらということであります。また、地域のホルダー化といいますか、地域の方々には年度内にできるということで、これは積極的な姿勢で大変評価をするところですが、ただ年度内というか、気持ち的には年内にやってもらいたいなというところです。これは何かといいますと、やはり最近の事件ではさまざまなテレビにも取り上げられておりますが、これはすべてが性犯罪者とは限りませんけれども、こういったたぐいのものは本当に連鎖性が大変ある事件だと思います。実はちょうどこの質問に立つ前に、私のメールの方にやはり小学校の方でメール配信があった。もう一件、事件がありました。これが今入ってきました。恐らくその周辺の小学生等は集団下校とかで対応されていると思いますけれども、本当に迅速性がいろんなものを救える。年度内での待つということが、本当にそれだけ待てるのか。それでまた、アンケートの声を聞きながらといっても、実際のところ、恐らく各自治体の方をいろいろと調べていただければと思うんですが、試験も何もなしにいきなり導入しているところもあるんじゃないかなと思います。それだけ危機に迫っている状況だというようなことを私は強く感じるんですが、先ほど費用の件も言われました。じゃあ実際に全校で実施した場合、費用というのはどのくらいかかるものなのか。今は無料の試験運用ということですが、実際に全校実施の場合は1校当たり幾らかかるのか、また、全体的では幾らになるのか。また、この費用自体は、基本的には受益者、メールを登録した人の負担ということでは伺ってはいるんですけれども、これはどうするのか。やはり自治体自体の使命は、住民が安全でまた安心して暮らせるまちづくりというのも使命でありますので、この費用についてはどのようなお考えがあるのか、そこを再質問させていただきます。
また、もう一つ、これは市長の答弁と教育長の答弁、両方にちょっと絡むのかもしれませんが、本年9月に、1番鈴木議員の方でこの前質問されました防災メール、俗に言う行政の方のメルマガがありますよね。それは4種があるということですけれども、この中にといいますか、これ以外にやはり防犯メールという体制が必要なんじゃないかな。防災メールというのはありますけれども、防犯メールというのが必要じゃないのかな。聞いている方は一緒のものだと思われるかもしれませんが、最初に言った試験的にやっているのは、あくまでも学校単位で行われるもので、学校の情報とか、今はそういう防犯の情報も入っている。これが一つと、あと全市的に行われているメールマガジン、その一つが防災メールという名前のがありますけれども、それにもう一つ防犯メールというものも加えることができないのかなということを伺いたいと思います。
それから防災行政用無線、現在慎重に対応しているということです。確かに慎重はいいのかもしれませんが、先ほど言いましたように、私は今の状態というのは緊急事態だと思っております。ぜひとも活用してもらいたい。この部分は、実際になれになってしまうから、それはあまりめったなことはやらないんだということですけれども、これは皆さん聞いていると思いますが、必ず毎月1回、防災の日ですか、「小田原市役所よりお知らせします。きょうは」と言った途端に、地域防災の日だなということでもうわかってしまうわけですよね。そうすると、もうそれ以降は何も聞こうとしない。私自身は、これは地域防災の日だなということで全然その放送には関心を持たなくなってしまう。逆に、なれをさせないようにしているにもかかわらず、実際にもうなれが生じるような形にしてしまっているんではないかな。ぜひとも防災行政用無線について活用していただきたいと思いますが、先ほど慎重という言葉がありましたけれども、もう一度御答弁をいただければと思います。
それから学校の防災訓練の様子、実践型の活動をやっているということですけれども、実際何もない状態で脱出をするというのは本当に簡単なことだと思いますけれども、いざ発災となったときには、阪神・淡路大震災のときには本当に1階部分というのはかなり危険になる、早くに脱出をしなければいけない。こういったことで工夫をぜひしてもらいたいなと思います。
また、中学生の防災組織についても、訓練の協議中であるということなので、前向きなことをされているということなので、ぜひとも実行してもらいたい。これは要望しておきます。
それから例の無灯火の自転車の件、市長が改めて言っていただきました、5万円以下の罰金であると。これはぜひとも声を大にしていろいろなところで言ってもらいたいな。これだけの罰金になってしまうということは、本当にほとんどの人が知らないことじゃないかな。なかなか警察の方も取り締まりができないということですが、今後については、いろいろな方が声かけをして、無灯火の自転車を減らしてもらう、この積み重ねしかないのかなと思いますけれども、1点だけ再質問します。先ほど自転車の交通教室とか講習会で指導しているということですけれども、どういうふうな形の教え方をしているのか、また、各地区でやっているとなれば、細かい話はいいんですが、参加している状況というのは大体どんな感じなのか、そこを伺いたいと思います。
それから国府津駅周辺の駐輪場及び保管場所、これについては、確かにこれから新たな整備を行ってその後の話だと思います。この整備の状況については、私も大変関心を持っているところでもありますので、早くにその後のビジョンをつくり上げていただいて、快適な形で利用ができるようなことをお願いしたいと思います。これは要望で結構です。
それから二宮尊徳翁の顕彰について教育長からお話がありました。確かに二宮町長、パネルディスカッションで、今教育長がおっしゃったように、生誕の地は二宮金次郎像が全部ないということをあえて言われたものですから、これは教育長から先ほど悔しいというお話もありました。実際、その部分は本当に気持ち的にはわかります。私なんかもこれは責任があるのかな。やはり前からその状況というのは知っておりました。しかしながら、議会で、そういうふうなことで必要だというお話は、現議長もお話をされたこともあります。私の方も何をしたらいいのかなということをなかなか考えることをしなかった。ここの部分は本当に責任を感じておりますので、この10月の20日、21日で、来年、報徳サミットを小田原でやるという市長からのお話もありましたので、何とかこのときまでに全部にあるよと、どんな形でもいいから、あるよということが欲しいなと、そのような感じがいたします。
先ほど卒業生の製作、紙粘土でつくったり、絵画やレリーフでつくっているということですけれども、私自身とすれば、1人が一つの像とかじゃなくて、やはりみんなが協力して、大きさはいろいろありますけれども、一つの像をつくるというところが欲しいなと思うんです。たとえそれを1年目の卒業生が全部つくれなくてもいいのかな。5年がかりとか10年がかりで一つのものをつくるというのも、あの像が1年後にどうなったかな、卒業生がまた関心を持ってくる、こんなこともあるのじゃないのかな。私が言ったのは一つの例ですので、できれば設置されていない校長会とかそういうところで話題として出していただいて、何か形が欲しいなというところであります。また、これは一つの例ですけれども、報徳訓というのがあります。それはたしか字数でいえば108文字ということなので、卒業生の数はわかりませんけれども、1人1枚、一文字書くとかいうことで、全部つなげて108の文字をつなぎ合わせると報徳訓ができ上がるということも参考にしていただければありがたいと思います。
再質問のもう一つは地域センターの話です。先ほど市長の方からは18年度を目指しているという言葉です。第一次実施計画に載っておりますので、これは当然やってもらわなければ困るということです。5年先、10年先の計画案でありましたら、これはちょっと時間的にはわからないという言い方はできるのかもしれないのですが、直前につくった第一次実施計画、今年つくったわけですから、いきなりただ目指している、それが狂ったということはまず言えないと思いますので、市民感情からすれば、この18年度にできるというお約束をしてもらいたいなと思いますので、今の現状も含めて、もう一度御答弁をいただきたいなと思います。
それからもう一つ、商工会、下中座、規模等については、これからの検討委員会の中でも出ると思いますし、また、最後に5番志澤議員の方もこの質問をされるということなので、お譲りするわけですけれども、一つだけ伺いたいのは、先ほど言いましたように、いずみの方は結局国の方のメニューがなくなったから2年事業となったということがあります。実際にあそこの地域センターの予定地に今の支所が移動するんですが、この支所が移動することで、この橘地域のさまざまな懸案事項に一つ光が見える、こういう事実があります。これは都市計画道路小田原中井線のあくまでも入り口の部分でありますので、そこをまず取り払うということが、道路の問題、そしてまた道路の状況のことで企業等もちょっとちゅうちょする、このテクノパークに進出しようとする企業がちゅうちょしている一つの原因がやはり道路ができていないということも聞いております。となると、やはり今の橘支所自体は一日も早く撤去して、あそこをあかせる、そして、今の機能は仮設でもいいからどこかに移転するということが必要だと思うんですけれども、この仮設にて運営するということについてどのようなお考えを持っているのか伺いたいと思います。
◎助役(市橋匠君) 防犯メールのことにつきまして、メルマガの中に組み込んで配信することについてということでございましたが、不審者の情報につきましては、その不審者をどのように特定するか、また、間違えて配信した場合、人権侵害の問題、また個人を誹謗するというようなことも含まれる可能性がありますことから、公的な立場で配信をするということは、相当慎重にならざるを得ないのではないかと考えております。しかし一方、振り込め詐欺や空き巣などの犯罪情報をメールマガジンとして配信することは有効な防犯手段であるとも考えられますので、今後、警察とも十分協議をしながら進めてまいりたいと思っております。いずれにいたしましても、不審者の情報につきましては、まず警察に連絡していただくことが最も重要なことではないかというふうに思っておりますので、そのようなことを第一に考えていきたいというふうに思っております。
それから橘の地域センターの建設ですが、これにつきましては、先ほど市長が御答弁申し上げましたように、18年度の建設を目指してということでございますので、御理解をいただきますとともに、道路の促進あるいは企業の進出のしやすさから、橘支所を一時仮移転というお話もございますが、18年度の建設を目指しておりますことを考えますと、現時点で仮移転ということは考えにくいのではないかというふうに考えておりますので、御理解いただきたいと思います。
◎助役(加藤一男君) 15番加藤議員の不審者にかかわる情報提供を防災行政用無線を活用して運用すべきという再質問がありましたので、私の方から御答弁申し上げます。
先ほど市長が御答弁申し上げましたとおり、防災行政用無線の運用については、災害時の緊急性を帯びた防災事案に対して放送することになっております。また、ガス、電気、上下水道などのライフラインの関係の事故や爆発事故、毒物・劇物の流出事故、放射性物質の放出事故、行方不明で家族から警察に願いが出されている場合など、生命に危険のおそれがある場合などに放送を実施しております。不審者等に対する防災行政用無線につきましては、こうした原則を踏まえつつ、昨今の事情も考え合わせまして、行方不明者同様に警察ともしっかりした協議の上、適切に対応してまいりたいと考えております。
◎市民部長(植田理都子君) 市が実施する交通教室におきましてどのような指導、また参加の状況はという御質問に対しましては、私からお答えさせていただきます。
本市におきましては、学校や自治会への交通教室へ交通安全教育指導員を派遣しまして、例年100回ほど実施しております。本年度は既に71回実施しております。このうち、自転車の正しい乗り方やマナーの指導に関しましては32回行われております。それで、小さいお子さんですね、小学校の低学年あるいは幼稚園等につきましては、自転車に直接乗るということではなくて、交通安全の一般的な指導をしているということでございます。ただ、保護者の方には同じように自転車についてもマナー等の指導をさせていただいております。また、学校につきましては小学校まででございますが、中学校につきましては県のくらし安全指導員が指導をしていただいております。高校生につきましては県のくらし安全指導員もむしろバイクの方の指導ということでございます。また、今のお話から抜けておりますが、老人会等へも先ほどの交通安全教育指導員が指導といいますかお話はさせていただいておるところでございます。
以上でございます。
◎理事・学校教育部長(石嶋襄君) 15番加藤議員の再質問の学校関係のことについて、私の方からお答え申し上げます。
まず、メールは今試験的にやっているわけでございますけれども、やりながら改善できることは改善していきたいというふうに思っておりますし、なるべく多くの方に参加していただきたいというふうに思っています。それで、年内にというお話がございました。地域の方、いろんな団体もございますので、できるだけ早く進めたいというふうに思っております。
それから費用についてお尋ねがございました。費用でございますけれども、ちょっと細かくなりますけれども、サーバーの費用が600万円ほど、200人以下の学校は幾らとかというのがございまして、そういうのを合わせまして約1400万円弱、これが初年度経費ということになるかというふうに思います。これは初年度ですが、年間の経費でいくと約800万円ぐらいかかるのではないかというふうに見積もられておるところでございます。
それから防災訓練について予行という話がございましたけれども、いずれにしても、マンネリ化することなく、さまざまな工夫をして、よい安全な方法を工夫するように指導していきたいというふうに思います。
それから金次郎像の関係でございます。卒業製作、幾つかのアイディアといいますか御提案がございましたけれども、学校側でさまざま子供のことも考えながらいろいろ工夫していくと思いますので、お話の面も伝えながら、何らかの形で生かしてもらえればいいというふうに思いますので、そのような工夫をしていきたいというふうに思います。
以上でございます。
◆15番(加藤仁司君) もうあまり時間がありませんが、まず自転車の無灯火、これはいろいろな部分で安全教室をやっているということはわかりました。そこでは、無灯火は他人には見えない、自分が見えないためにつけるんではなくて、他人が見えないからつけるんだということの徹底をぜひ図っていただきたいと思います。
それから防災行政用無線、これはいろいろと警察等との連絡も取り合いながらという多少前向きの部分はありましたけれども、これがなかったばかりに事件が起きたというようなことがないように、そこも心配なんです。ぜひとも行政、警察、また学校間、いろんなことを十分に連絡を取り合いながら、やはりあってからでは遅いという認識をぜひ強く持っていただきたいと思います。
最後になりますが、先ほど二宮尊徳翁の顕彰について、今の世だからこそ二宮尊徳、二宮金次郎を勉強すべきだというお話の中で報徳訓というお話をしました。報徳訓は我が小田原市の小学校の中では下中小学校だけにその碑があります。この報徳訓を私自身も小学生時代は知らないで卒業してしまったかもしれませんが、この報徳訓を朗読しておしまいにしたいと思います。
父母の根元は天地令命にあり 身体の根元は父母の生育にあり 子孫相続は夫婦の丹精にあり 父母の富貴は祖先の勤功にあり 我身の富貴は父母の積善にあり 子孫の富貴は自己の勤労にあり 身命長養衣食住の三つにあり 衣食住の三つは田畑山林にあり 田畑山林は人民の勤耕にあり 今年の衣食は昨年の産業にあり 来年の衣食は今年の艱難にあり 年々歳々報徳を忘るべからず
以上で質問をおしまいにします。(拍手)