平成21年9月議会一般質問
2009年09月01日
平成21年 9月定例会 – 09月16日-
◆12番(加藤仁司) 通告に従い、順次質問してまいります。
本年3月28日より高速道路料金がETC搭載車を条件として、土曜日、日曜日、祝日に限り、1000円の均一料金で利用できるようになりました。さらには、ゴールデンウィーク、お盆の帰省期間の前後にも実施され、この9月連休にも適用されるとのことで、首都圏から遠方に出かける車両も多いと予想されます。事実、ゴールデンウィークでは各高速道路は渋滞が相次ぎ、9月19日から23日までの大型連休期間では、高速道路各社が、10キロ以上の渋滞は471回、30キロ以上の渋滞は36回とゴールデンウィーク並みの渋滞発生を予測している状況であります。それだけ多くの方々が休日を利用し、今まで遠出をするには相当額の料金支払いをしなければいけなかった状況から、安価で遠出ができるとメリットを享受しております。さらには、今までトイレ休憩や土産程度で利用されていたサービスエリアも、近年は、特色のある御当地産品を提供したり、ドッグランがあるエリアもあり、高速道路をおりずとも楽しめるスポットとして好評を博しているとの報道も伺っているところであります。
さて、先日の衆議院選挙においては、既に承知のとおり、民主党の圧勝によって政権が交代いたしました。民主党のマニフェストでは、現行の高速道路を原則的に無料化するとうたい、来年より実施する方向のようであります。その是非はともかくとして、無料化になれば、渋滞の心配はなおさらのこと、首都圏から移動する観光客は、さらに遠方の観光地にも足を運ぶこともできるようになり、今まで首都圏から比較的近辺にあった観光地は、逆に遠方からの来客が増加するかもしれないとの期待もありつつ、その影響は予測できないのではないかと推察するものです。
そこで、まず、ETC割引制度が実施された今年の4月からの5ヵ月間で、本市では何かしらの影響を受けたのか否か伺います。
次に、高速道路無料化策が実施された場合、来訪者数や経済面等が本市に影響を及ぼすと思うのか否か、2番目の質問として伺います。
続いて、先述しましたとおり、高速道路料金の値下げは、実施期間において全国各地区で高速道路の渋滞が見られたことから、多くの国民が観光をはじめとして自家用車にて移動したものであり、これからの無料化策を含めて、来客が見込まれるところでは、観光客誘致合戦が展開されると推察され、とりわけ生き残り戦争となることも予想されます。
そこで、本市は、都市セールス事業として、多様なメディアを活用し、主に首都圏に小田原の情報を発信し、小田原のイメージを向上させる努力をしてきたと思いますが、圧倒的に数の多い首都圏からの観光客や行楽客が、高速道路割引制度あるいは無料化によって遠方に向かう傾向を本市に引きつけるにはどのような策が必要だと思うか、市長の御見解をお伺いいたします。
次に、食をテーマにしたイベントについて伺います。
本市において、祭りをはじめとするイベントはその数が非常に多いものと認識しております。1月の新春初泳ぎに始まり、東京-箱根間の大学駅伝、板橋地蔵尊の大祭、2月には梅まつり、3月、小田原かまぼこ桜まつり、4月、小田原桜まつり、5月には小田原北條五代祭り、曽我傘焼きまつり、小田原城二の丸大茶会、6月、小田原城花菖蒲まつり、7月は”あかりの祭典”小田原ちょうちん夏まつり、9月まで続く小田原城紋章展、8月は酒匂川花火大会、みなとまつり、板橋地蔵尊の大祭、9月は小田原城薪能、10月、一夜城まつり、11月、小田原城菊花展、農業まつり、12月は飯泉観音だるま市と、数多くの祭りに加え、城下町おだわらツーデーマーチや各スポーツ大会等、市民だけではなく市外からの来訪者を迎えて実施されるイベントがいかに多いかがわかると思います。
さて、私は、5月の連休を利用し、厚木で開かれた「第2回神奈川フードバトル」なる会場を訪ねました。御承知のとおり、厚木市のB級グルメ(このB級という定義は、それぞれの価値観によって異なるようでありますが、郷土料理とは違って、質より量に価値を置いた料理を指したり、庶民的な価格で提供できる料理を指すものとも言われております)である「シロコロホルモン」が、B級御当地グルメの祭典、第3回B-1グランプリの王座に輝きました。第1回、第2回大会で連覇を果たした静岡富士宮焼きそばを打ち破っての偉業が全国ネットで流れると、厚木市民だけでなく、それこそ遠方から多くの客が厚木の「シロコロホルモン」を食しに来訪したと伺っております。5月連休中に開催された「第2回神奈川フードバトル」の会場となった通称はとぽっぽ公園は、イベント開会30分前だというのに黒山の人だかりとなって会場を覆い尽くし、各売り場に並ぶ列の最後尾すらわからない状況であったことから、雰囲気だけ満喫させていただきました。厚木の「シロコロホルモン」と並んで、小田原では「ODAWARA AJIなバーガー」の出店もあり、楽しみにしていましたが、ついに食することもできませんでした。
今年の第4回は秋田県横手市でこの9月19日と20日に、来年は神奈川県厚木市にて、第5回目となるB級御当地グルメの祭典、第5回B-1グランプリが開かれることになっており、関係者の意気込みを感じるところであります。
本市では、豊かな山の幸、海の幸に恵まれた地場産品を生かし、「小田原おでん」を平成15年より「楽しいおでんのまち小田原」をキャッチフレーズに、小田原おでん会による販売促進を図ってきました。さらには、翌年には小田原おでんサミットを開催し、市内外に向けて発信したようですが、果たしてどのような状況だったのでしょうか。また、平成20年度地方の元気再生事業として位置づけられた「小田原ブランド元気プロジェクト事業」のうち、商店街連合会と箱根物産連合会が取り組んだ「小田原どん」は、伝統工芸品として指定された小田原漆器と箱根寄木細工の食器に小田原産の食材を一つ以上用いるというこだわりのもと、現在、10店舗にて各店自慢の味を競っていると伺っております。
そこで、質問の1番目として、平成15年より売り出された「小田原おでん」、本年より提供されている「小田原どん」の売れ行きや人気について、行政はどこまで把握しているか示していただきたい。
二つ目として、平成16年度に小田原おでんサミットが開催されましたが、そのときの様子はどうだったのか、本市では、ほかに食をテーマにしたイベントを開催したことはあるのか否かお尋ねいたします。
三つ目として、先ほど来申し上げたB級グルメと言われるようなリーズナブルな料金設定で提供できるインパクトのある御当地グルメを、関係機関と企画し、さらに生み出す考えはないか、市長の御所見を伺います。
次に、大きな質問の2番目、市庁舎の管理と駐車場について伺います。
はじめに、手狭な部署の配置移転等について伺います。本質問は、昨年3月の代表質問にも取り上げられましたことでありますが、その後就任された加藤市長には初めての質問となりますので、市長の御所見をいただければと思います。
さて、現市庁舎につきましては、昭和51年7月に開庁され現在に至っております。既に開庁より33年が経過し、老朽化とともに耐震面でも心配があることから、この9月議会では市庁舎耐震診断予算が計上され、当予算は昨日可決されたところであります。開庁当時、適切な部署の配置に、当時の市長をはじめ職員の方々も御努力され、多くの市民が利用する住民、福祉、税、相談等の窓口を、利便性の高い2階に集中した配置となっております。その後、機構改革や行政サービスの多様化、法律制定による部署設置、相談窓口業務の増加、IT推進による機器導入などによって、業務内容等の増大がもたらされているにもかかわらず、基本的な部署配置はそのままの状況であり、特に福祉分野における場所、規模、形態すべてにおいて、とても快適な状況にはないと常々感じております。
そのことは3月議会においても指摘しているように、手狭なフロアについたてがわりのロッカーによって仕切られ、資料や書類の出し入れもとても窮屈そうな状況であり、さらには、利用する市民も順番待ちのいすに腰かけていると、相談者の話も聞けてしまうような位置にあり、また、3階からは階下のロビーが見渡せる環境にあって、児童相談等も俯瞰できてしまい、全くプライバシー保護への配慮に欠けた配置となっております。これらの環境改善について幾つかお聞きします。
はじめに、福祉部門が配置されている2階において、その位置が適切と見ているのか伺います。
次に、だれが見ても手狭と思える福祉分野の配置替えを行うとしたら、庁舎内での移動あるいは拡充はできると思われるのか。
三つ目として、可決された市庁舎耐震診断の後には耐震補強工事も予定される可能性もあることから、その工事を機に、増築等による改善策をとられる可能性はあるのか伺います。
最後に、市庁舎駐車場について伺います。
平成15年4月に西湘地域県政総合センターが、翌年4月には小田原警察署が現在地に移転されましてから約6年半が経過いたしました。小田原市役所とともに行政拠点の一部集約化が図られたことで、利用者側にとりましても利便性が図られたことは確かではありますが、移転前より懸念材料となっていました駐車場利用について質問をしてまいります。
今述べましたように、西湘地域県政総合センターが移転し、小田原警察署が移転する直前の平成15年9月議会においても、3番武松議員より市庁舎駐車場への影響についての一般質問がなされておりました。
さて、市庁舎駐車場においては、市役所利用は当然のこと、隣の生涯学習センターけやきへの利用者も同じく市庁舎駐車場を利用しており、来所された方はおわかりかと存じますが、時折、指定区域数以上の車があふれ、通路や駐車車両の移動に支障を来さない程度に敷地内通路部分への駐車をするよう誘導された方も多いのではないかと推察いたします。しかしながら、この光景は毎日繰り返されているものではなく、大ホールを利用しての「けやき」でのイベントの開催時に時々発生する事例であることから、通常、極力支障はないものと考えられますが、周知のとおり、市庁舎には平成8年7月に消防北分署が移転されたことから、緊急自動車の出入り口確保、通行への支障は絶対に避けなければならないものであります。荻窪周辺には月ぎめ以外の有料駐車場もほとんどない状況でもあり、県政総合センター及び警察署の82台分の駐車場及び市庁舎駐車場への駐車ができない場合、敷地内通路部分あるいは適当な場所に駐車する行為は事故の発生にもつながってしまうと思われます。
そこで、現駐車場の実態について、市長はどのように把握されているのか、市役所利用者と生涯学習センターけやき利用者及び県政総合センター利用者及び警察署利用者の区分をすべきか否かについて伺います。
また、全国自治体においては、駐車場有料化を図っているところも幾つか聞き及んでおります。横浜市においては、一部を除いて、平成22年2月より区役所、市役所などの駐車場有料化が予定されておりますが、区役所、市役所への諸手続、相談や乳幼児健診、集団予防接種受診者、障害者、低公害車での来庁者、施設申し込み、図書の借り入れ・返却などについては減免措置が講じられるようで、実質的にはほとんどの人が無料で利用できると聞きます。
そこで、本市では、買い物客や他の施設や店舗の利用者が駐車場を利用するという状況にはありませんが、有料化という考え方にはどのような御見解をお持ちか伺います。
また、絶対数の確保の面からも、現行の駐車場を2階建てにする等の考えはないのか伺いまして、登壇しての質問を終わります。(拍手)
◎市長(加藤憲一) 12番加藤議員の御質問に順次お答えを申し上げます。
最初に、ETC割引制度の実施による本市への影響についての御質問でございました。本市及び近隣の観光関係者から、ETC割引の開始によって、割引が適用される土・日、祝日では、箱根や伊豆に向かう車の台数は減っているようだとの声を聞くことはございますが、小田原厚木道路小田原料金所、また西湘バイパス橘料金所の8月の交通量は、どちらも前年より増加いたしております。城址公園では、観光客数調査を毎年5月、8月、11月、そして2月に実施しておりますが、本年5月の調査では前年より若干落ち込んでおりますものの、8月の調査では前年を上回っているという状況がございます。また、天守閣の入場者数は前年よりも増加しておりまして、さらに、6月に3週間開催をいたしました花菖蒲まつりでも観光客数は増加しております。なお、こうしたことが、御質問のETC割引導入の影響であるかどうかは把握できてございません。
次に、今後、高速道路が無料化された場合に、本市への来訪者数や経済にどのような影響があるかとのお尋ねでございました。12番加藤議員御指摘のとおり、高速道路の無料化によりまして、首都圏や近郊からの観光客の減少を懸念する声がある一方で、遠隔地からの観光客の増加というものも期待できるのではないかと考える声もございます。また、こうしたことによりまして、市内での交通渋滞の発生、また立ち寄り客の増減による経済面への影響等も考えられるところでございます。しかし、無料化の対象となる高速道路、また実施の時期等も現段階では明らかになっていないということもございますので、具体的な影響を想定することは難しいということで御理解いただきたいと思います。いずれにいたしましても、今後とも、本日発足いたしました新たな政府の動向を注視してまいりたいと考えております。
次に、高速道路の割引や無料化によって、遠方の観光地に流れる観光客を本市に引きつける策についてのお尋ねでございました。本市は、申し上げるまでもなく、富士・箱根・伊豆といった日本を代表する観光地の玄関口に位置しておりまして、新幹線をはじめとする鉄道網、東名高速道路をはじめとする道路網が整備されており、首都圏からも、また関西圏からもアクセスにすぐれた立地条件ということで、観光面で大変大きな強みを持っております。したがいまして、この地域が持っております歴史・文化・自然などの本市の魅力を磨き上げていくとともに、恵まれた交通条件を生かしまして、新たな観光客を開拓するため、全国に向けまして、小田原ならではの多様な切り口で観光PRをしっかりと行っていくことが大切であると考えております。
次に、「小田原おでん」や「小田原どん」の売れ行きや人気についてのお尋ねでございました。「小田原おでん」は、現在、4月に小田原おでんサミット、10月に小田原おでんまつりを開催しておりまして、その際にはおでんを求めるお客さんの長蛇の列ができております。移動販売車「おでんカー」による販売では、年間を通じまして延べ200日以上の出店を行っております。日常的なおでん販売につきましては、今年の4月現在で、「小田原おでん」が食べられます提供店舗が18店舗、具材の販売提供店舗が22店舗に広がっておりまして、好評価を受けていると伺っております。「小田原どん」につきましては、提供開始から既に7ヵ月が経過をいたしましたが、認知度が上がったことによりまして、順調に販売数を伸ばしてきておりまして、重ねて新たな提供店舗10店舗が先月決定をされました。年末には、それらも含め20店舗の新たなラインナップで提供が開始される予定となっておりまして、さらに魅力がアップすることを期待しているところでございます。
次に、食をテーマにしたお祭りの実施についての御質問でございました。平成16年度の「第1回小田原おでんサミット」でありますが、小田原城址公園銅門広場におきまして、小田原かまぼこ桜まつりと同時開催で実施され、小田原を含め全国6地域の御当地おでんが集まり、2日間で3万人の来場客がありました。当日会場に用意いたしましたおでんも約30分ほどで完売し、急遽販売数をふやした産地もあったと聞いております。本市では現在、3月に小田原かまぼこ桜まつり、4月に小田原おでんサミット、10月に小田原おでんまつり、2月に小田原梅まつり菓子展示会等のイベントのほか、個別商店街におきましても、数々の食をテーマにした活性化イベントが開催されておりまして、本市地域の多彩な食を活用したイベントとして、それぞれ盛況に実施をされ、広く地域の魅力をPRしていただいております。また、このほかにも地域の名産品・特産品や農林水産物を紹介しているイベントといたしましては、5月に小田原城名物市、10月に小田原・箱根産業まつりやうお市場まつり、また11月に農業まつり等が開催されているといった状況でございます。
次に、お手ごろ価格の御当地グルメをつくり出していく考えについての御質問でございました。本市では現在、主にイベントで「かまドック」や「ODAWARA AJIなバーガー」、また、まちおこしや観光客の回遊促進として「小田原おでん」や「小田原どん」などの取り組みが行われておりまして、情報発信の強化・推進と事業拡充を、それぞれの業界が垣根を越えて推し進めているところでございます。特に「小田原どん」事業につきましては、2年度目の事業展開の中で新たに提供店舗10店舗を拡充し、年末の提供開始に向けての事前準備を進めているところでございます。現段階では、まずこうした民間発意の既存の取り組みを強力に進めさせていただき、確立することが第一義と考えておりますが、将来展望の中では御提案の趣旨も十分に視野に入れてまいりたいと考えております。
次に、福祉健康部の配置場所についてお尋ねをいただきました。12番加藤議員御指摘のとおり、福祉健康部に関しましては、事務の性質上、特にプライバシーに配慮した配置が求められるものでございます。そうした意味では、現在の状況が最適であるとは思っておりませんが、全庁的にも限られた条件の中で工夫しながら業務をこなしているといったのが実情であり、福祉健康部に限らず、その他の執務室の配置場所や執務環境につきましてもさまざまな改善の余地があると感じております。なお、現在、福祉健康部は2階に配置をしてございますが、市民の皆様の利便性に配慮いたしまして、2階のフロアには、市民の皆様が多く足を運ぶであろう部署を配置しているところでございます。
次に、福祉健康部の執務室の拡充についての御質問でございました。福祉健康部の執務室を拡充するためには、他部局との業務の関連性も十分に考慮しながら、市役所全体の配置の組みかえを検討しなければなりません。それに伴い、手間や時間、また多額の工事費などがかかることが予想されます。したがいまして、平成23年度からスタートいたします新総合計画の策定に合わせまして、組織機構の大幅な見直しを行う予定でもありますことから、庁舎内の執務室の配置につきましても、これに合わせて検討してまいりたいと考えております。
次に、耐震補強工事とあわせた増築等による執務環境改善の可能性について御質問をいただきました。本定例会におきまして、国の経済危機対策による臨時交付金を活用し、市庁舎の耐震診断にかかる経費を計上させていただき、お認めいただいたところでございます。この耐震診断におきましては、現地調査や材料調査等を踏まえて耐震性能の診断を行いまして、その結果によっては、今後、耐震補強工事に関する事業の実施について検討していくことになります。執務環境の改善のための増築等というお尋ねではございますが、まずは現庁舎の耐震性の確保に取り組みたいと考えておりますので、現時点で耐震補強工事に合わせた増築等については考えておりませんので、御理解をいただきたいと思います。
次に、市庁舎駐車場の実態の把握及び近隣の公共施設利用者との区分に関するお尋ねでございました。12番加藤議員御指摘のとおり、市庁舎の駐車場につきましては、慢性的に混雑をしているというわけではありませんが、生涯学習センターけやきでの大きなイベント開催時に混雑をすることはもちろん承知しておりまして、その都度、守衛や関係職員による誘導や整理を行って混雑緩和に努めてきているところでございます。また、県政総合センター及び警察署におきましては、共用の駐車スペースを確保していることから、市庁舎駐車場への影響は少ないものと認識してはおりますが、相互に関連する手続等のために、最初から市庁舎駐車場を利用される方もいるのではないかと思われます。これまでは、県政総合センター及び警察署に対しましては、利用者に対する駐車場の適正な利用の周知について依頼してきており、今後も協力をお願いしていくところでございますが、利用者一人ひとりの利用目的を確認し対応するということは管理上なかなか難しく、現時点では利用者を区分することまでは考えてございません。
次に、市庁舎駐車場の有料化についての御質問でございました。市庁舎駐車場は、市役所及び生涯学習センターけやき利用者のために使用されるものでありまして、その利便性を確保することが最優先でございます。駐車場の有料化につきましては、他の自治体における導入事例もございまして、従来より本市においても課題としてとらえ、関係課を中心に検討してきた経緯がございます。しかしながら、進入路の問題、公用車と一般車両が同じ出入り口を利用していること、消防署北分署の緊急車両の出動が頻繁にあること、さらには大型バスの出入り等もあることなどから、現在の駐車場機能を維持していく上では課題も多く、現時点での駐車場の有料化は見送ってきているということを御理解いただければと思います。
次に、現行の駐車場を2階建てにすることについてのお尋ねでございました。現在、市庁舎敷地内には、公用車車庫棟が2棟ありますほか、消防車両用の車庫もありまして、新たな施設のためのスペースには制約がございます。そこで、現在の公用車車庫棟を立体化する方法も考えられるところでございますが、現時点では、12番加藤議員も御指摘のとおり、混雑が慢性化しているというわけではなく、すぐに整備しなければならないほど緊急性が高いとは思っておりません。しかしながら、駐車場を2階建てにするという御提案は、駐車台数の確保という面から、将来にわたりましては有効な対策の一つであると考えておりますので、今後の課題とさせていただきたいと思います。
以上をもちまして、12番加藤議員に対しましての登壇での御答弁とさせていただきます。
◆12番(加藤仁司) 御答弁をいただきましたが、若干再質問をさせていただきます。
ETCの割引については、市長の方から、逆にふえた、小田原への観光客がふえたという状況もあるということで、私、その現状を驚いているところではあるんですが、確かにETCで遠方から来たのかどうか、ここら辺のところは数字の上ではやはりわからないところなんですけれども、場合によっては、例えば関西圏、東北圏、そこから一回も来られたことがない方が、もしかしたら来訪されたかなというところで、このETCの料金の値下げあるいはこれから無料化の部分も、きのうの新聞等では、北海道あたりからですかね、無料化を進めるという報道もありまして、期待もしつつ、そして第1回目の質問で申し上げましたように、今まで首都圏中心で、小田原に来てもらいたい、こういった都市セールスを進めていた部分からすると、そちらの近隣の来訪者というのがちょっと少なくなってくるのかな、こういった懸念と交錯してしまうんです。そこで、まず、さっき市長からも御答弁がありましたけれども、今のこういった状況を踏まえて、全国的にこれから都市セールスの方も進めていきたいという内容の御答弁もいただいたわけなんですけれども、今まで小田原市は、都市セールスは首都圏を中心という表現が確かにありました。中づり広告とかチラシとか、またその他キャラバン隊とかいろいろな策を試みていたんですけれども、やはりこの状況からすると、全国的にというのはかなり広い範囲なんですけれども、それこそ先ほどから話があった関西圏または東北、こういったところをまず第一の情報発信、首都圏ももちろんなんですけれども、首都圏とプラスして、そういったところにもこれから範囲を広げるおつもりがあるかどうか、それを1点伺います。
それから来訪者を引きつけるということでの質問に対して答弁もいただきました。小田原市もさまざまなことをしているということなんですけれども、やはり情報発信を強化するという御答弁をいただきました。私が、小田原市のホームページといいますか、例えば観光客がどこかに行って、旅をしていろんなものを見てきたいということでホームページで検索するときに、「小田原市」、そして「観光」、このキーワードで検索すると、小田原市役所のホームページの観光ページ、こちらの方が一気にトップページとして出てくるんです。これはこれでいいんですが、ただ私もよくやるんですけれども、やはりそこの都市の市役所のホームページ、ここから検索していくというパターンがよくあるものですから、そこで検索すると、まず市民ページがトップページに出てくるわけです。ですから小田原市役所というとまず市民向けの市民ページというのがトップページに出てきて、その右肩のところをクリックすると観光ページがあらわれるということで、これは市民にとっては大変便利なことなんですけれども、市民以外の方からすると、本来市民サービスの部分は関心がある方もいるんですけれども、私が引く例からするとやはり観光、どういったものが名産なのとか、どんなイベントをやっているのかとか、そういったところを調べたくて市役所等のホームページを検索する、こういうパターンがあります。ここを見た中では、小田原市役所と検索したときのトップ画面には、やはり小田原全体をよく知らしめる、それこそ特産品でもいいし、小田原城でもいいし、そういったものが常にトップページに出てくるようなインパクトのある画面を載せるべきじゃないのかなと思うのですけれども、これは平成20年6月に8番横田議員の方で、十郎梅を使った都市セールス、これについての質問をされたことがあります。つい最近の9月11日に、ヒルトンで十郎梅の梅干しを使った新作メニューのお披露目という記事もありました。これはぜひ私も食したいなと思っているところなんですけれども、こういった新しい話題も、小田原市役所のホームページから観光ページも入ったんですけれども、載っていなかったんです。せっかくそういったおもしろい企画があるのにもかかわらず、そういったものが載ってこないというのは、ちょっとこのホームページの工夫をした方がいいのじゃないのかなと思います。都市セールスの部分と観光、こういったことをリンクさせたホームページについての一工夫、この必要性を感じるんですけれども、それについてどのような御見解をお持ちか伺いたいと思います。
それから大きい1番目の三つ目の質問としては、「小田原どん」、そしてまた「小田原おでん」も、今御答弁があったように、いろいろと力を入れて大変大盛況でもあるということは本当に喜ばしいことであります。ただ、やはりおでん自体はいろいろ各地区もいろんなおでんがあって、その地場産とかの食材を使っているというのですけれども、やはり何かインパクトにちょっと欠けるような感じがするんです。私も食させていただいて大変おいしくいただいたんですけれども、ほかのところとどこが特に違ってというところが何か見えにくい、そういった感じがします。また、「小田原どん」については、これからもう10店舗ふえるということで大変期待するところなんですけれども、今ある「小田原どん」、やはりまず第一に高いというイメージがどうしてもつきまとってしまう。例えばお昼に食べるにしても、1500円以上の、また2000円ぐらいのお昼御飯というのは、なかなかみんなが食べられるものじゃない。先ほど言いましたようにB級グルメ云々というのは、本当にワンコイン、500円玉一つで食すことができるというのがかなり多いところで、今度の土曜、日曜に開催される横手市のグルメの祭典も、値段を見ると300円から600円ぐらいの間、そこで20品目ぐらいですか、並んでいるということなので、どうしても料金的に高い。そして、並んでいる方がいても食器の数が足らないということで御遠慮いただいたり、なかなか全部、希望する人にそのものがいっていないという現実もあります。こういったことから、ぜひともB級グルメの発掘、先ほどの答弁のように、民間の発意が第一義だということは当然のことなんですけれども、ぜひともB級グルメの発掘をしていただきたい。ちょうど建設経済常任委員会で商店街活性化緊急事業費の補助金を活用した活性化事業ということで、「美味しいもの横丁のうまいもん祭り」ですか、東通り商店街、ここがまさしくB級グルメの発掘をしようということで大変な意気込みを感じている、こういう事業もあります。ただ、これが単年度の補助金じゃないのかなと思うのですけれども、こういった事業は果たして単年度で終わらせていいのかどうか。これは行政としてはどういうふうに考えているか、そこをまず伺うことと、あと、先ほど言った東通り商店街だけではなくて、さまざまなところでいろいろなB級グルメの発掘、こういったことを競争させるというようなことも考えたらどうかなと思うのですけれども、その点についてのお答えをいただきたいと思います。
◎副市長(加部裕彦) 12番加藤議員の再質問のうち、本市の活性化策についての中で2番目のお尋ねのホームページにつきまして、私から御答弁申し上げます。
お尋ねの趣旨、話題性のある記事はホームページで目立つように扱い、都市セールスと観光をリンクして宣伝すべきではないかという御趣旨だったと思いますが、ホームページは広報紙と並び重要な情報発信のツールとなっておりまして、市内のみならず日本じゅう、ひいては世界じゅうに発信ができますので、都市セールスの観点からも大変有効であると考えております。現在、市のホームページ上では、特にお知らせをしたい情報や話題性のある情報などは、トップページのトピックスや観光ページの観光トピックス等でお知らせしているところでございます。12番加藤議員御指摘のとおり、都市セールスと観光をリンクして宣伝していくということは大変重要であると考えております。今後は、今まで以上に各所管との連携を図りまして、ホームページでの効果的な情報発信に努めてまいりたいと考えております。御指摘がありました十郎梅のトピックスなどもまさにそうだと思いますので、御指摘いただいたようなことも含めて、話題性のある記事につきましてもタイミングを逃すことなくお伝えしていきたいと考えております。 以上です。
◎経済部長(鈴木光央) 本市の活性化策につきましての再度の質問につきましては、私の方からお答えをさせていただきます。
人の流れの変化をとらえて、首都圏にとどまらずに広範囲、関西圏あるいは東北の方までPRを広げたらどうかというような御質問でございました。多くの観光客に訪れていただくためには、市内の観光資源の魅力をより多くの方に知っていただくということが重要であるというふうに認識をしております。昨年度は、神奈川県、それから神奈川県観光協会、周辺市町などと連携をいたしまして、首都圏の主要駅、横浜・川崎・相模大野・本厚木、東京では日本橋・新宿・国分寺・八王子・町田、あるいは埼玉県の大宮といった駅、あるいはイベントスペースというところで観光PRを実施いたしました。また、遠方におきましては、名古屋市のJRの金山駅とか、愛知県豊田市の東名高速道路上郷サービスエリア、あるいは長野県松本市、富士スピードウエイ等の首都圏以外の地域における観光PRをはじめ、外国人観光客の誘致に向けての取り組み、これはシンガポールにも職員を派遣するなど、新たな観光客の開拓を図っているところでございます。また、本年度も既に岐阜県などに職員を派遣いたしまして、観光PRを行っているところでございます。御指摘もございましたけれども、いずれにいたしましても、今後とも神奈川県や周辺市町と連携をいたしまして、こうした取り組みを進めて観光客誘致に努めてまいりたいと考えております。
続きまして、食のイベントに関しての御質問がございました。東通り商店街でのB級グルメの開発コンテスト、単年度で終わらせるのはもったいないのではないかというような御指摘がございました。商店街のイベントに対しましては、市の方の補助金の事業がございます。また、東通り商店街で来年度以降もこういうような事業をやりたいということがございましたならば、こういう商店街の補助制度に申請をしていただきまして、これは審査会制度になっておりますけれども、その審査会を通じて認められれば、その金額の中で助成をさせていただきたいというふうに考えております。
それからもう一点、グルメの開発コンテストのような食のイベント、この開催についての質問がございました。これまで幾つかの商店街がさまざまな活性化イベントを行う中で、食をテーマにした企画も行っておりますほか、昨年、青年会議所が開催いたしました「新小田原食ブランドコンテスト」などの動きもございまして、「ODAWARA AJIなバーガー」もこのような企画の中から発案されたものでございます。市内では、こうした商店街をはじめといたします民間団体による動きが既に出てきておりまして、今後もそういうような動きが大きく育っていくように期待をいたしますとともに、市としても、多くの商店街団体がかかわっていけるような取り組みにつきまして、必要な助言・支援などを行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。
◆12番(加藤仁司) 再質問に対しましての御答弁をいただきました。ホームページにつきましては、ぜひいろいろ工夫をしていただきたいということでございます。
また、都市セールスについては、先ほど来、自動車利用の部分についてのお話ですので、ぜひともサービスエリア、一部お話がありましたけれども、高速道路に乗ると、必ず私なんかもサービスエリアがあるたびに寄ってしまうぐらい、いろいろなところを楽しみにしているものも多いと思いますので、ぜひとも、サービスエリア等にも小田原を紹介するもの、こういったものを置いていただければと思います。
小田原市内の民間団体による動き、本当にここでだんだん盛り上がってきたなという感じがいたします。ぜひとも行政の方もサポートしていただければありがたいと思うわけでございます。
そこで再々質問としては、先ほど申し上げましたけれども、厚木は神奈川フードバトル、私は行ったけれども食べることもできなかったというぐらい大盛況でありました。どのくらいの人があったのか、そこも調べていないんですけれども、一つの公園、人だかりが物すごいというのは小田原では見たことがありません。ぜひとも、そういったことを小田原でも開催できるよう希望するんですけれども、神奈川フードバトルというのもたしか2回目だと伺っているんですけれども、全国のB級グルメのバトルに出てくれというのもなかなか難しいのかもしれないんですが、せめて神奈川において、いろいろな市が持ち回りでそういった大会を開くということは、小田原だけでない、神奈川全体の活性化というか、活気というものを求めることができるのではないのかなと思います。ぜひ市長の方から、この神奈川フードバトルというのに小田原も参戦させてくれと、名乗りを上げようという意気込みがあればありがたいなと思うのですけれども、どのようにお考えか、その点、伺わせていただきたいと思います。
◎市長(加藤憲一) 12番加藤議員の再度の熱いリクエストと受けとめさせていただきました。厚木の「シロコロホルモン」、県の市長会が年に数回ありますが、最近、行っていつもびっくりするのは、厚木の市長さんは、シロコロの生のものは臭いますのでスナック等をお持ちになったりですとか、秦野の古谷市長は、最近開発されたトマトの絞りたてジュースですとか、皆さんいろんなものを持ち寄って、県市長会があたかも地域の御当地グルメのブランドのPR合戦のような会場になっているような状況もございます。そういった中で、次は私も何か持っていかなければいけないというふうに思うことがよくあるんですが、B級グルメにつきましては、厚木もやはり一朝一夕になったものではございませんで、やはり地域の皆さんが地道に立ち上げから企画された中で、今日の成果につながっているというふうに私も伺っております。そういった意味で、小田原もB級グルメ自体をどういうふうにつくっていくかということもこれから課題としてございますでしょうし、一つは、今取り組んでいただいている「小田原どん」のようなところをまずしっかりと立ち上げていく中で、御承知のとおり、市内には下中のタマネギもございますし、片浦の柑橘系もありますし、曽我の梅もある。いろんな食材がある中で、それぞれを生かした各地区の御当地グルメ的な取り組みというのは、恐らくできるのじゃないかというようなことを考えたりもしてございます。いずれにいたしましても、B級グルメのアプローチ、本市もいろいろウの目タカ目でこれから探していければなというふうに考えておりますので、今後また情報があればぜひ寄せていただきたいと思います。 以上です。
◆12番(加藤仁司) 1番目の質問につきましては、ここで終わります。ぜひとも小田原でフードバトルができるような形で、大変期待をしたいなと思うところであります。
それでは、再質問の大きな2番目の部分に移らせていただきます。
現状の福祉部門の市庁舎の中の手狭なところは行政の方も認識はされていると答弁の中で伺いました。福祉分野という形でちょっと大枠にとりますと、小田原市の施設としては社会福祉センターがあります。この社会福祉センターも、どう見ても老朽化しているということで、利用者の方からも駐車場の問題とかいろいろと聞くこともあります。そしてまた、施設自体も坂の途中にあるとか、やはりこれは一世代前の施設の配置のような感じがするわけなんですけれども、そこで、この社会福祉センターというのはいつ竣工されて、今、社会福祉協議会、ここが運営しているところだと思うのですけれども、そういった事業の方に、今の現状、社会福祉センターというのは支障を来している状況があるのかどうか、そこを1点伺います。
それから先ほど来、この福祉部門の移動とか拡充とかそういったところのお話を伺いましたが、なかなか現時点でいきなり変えていくのはちょっと難しいのかなと思います。しかし、実際に例えばこの2階フロアのところで、証明書とか戸籍、住民票、こういったことを申請するには、それを書く場所がありますよね。ここで書いてそのまま窓口に提出しますので、窓口の職員と、実際に住民票とかもらいたい方はそんなに会話をしなくても十分事が足りる。一つの紙を出せば事が足りる部分なんですけれども、福祉分野においては、大抵来られる方は、今うちがこういう状況なんですけれどもという一つの相談をしながら、その必要な書類をもらって書くとか、こういう作業がまず第一として多いと思うのです。そうなってくると、やはり家庭の事情とかプライバシー、こういった相談の中にそういったものも含めて窓口で職員の方と対峙をするわけですから、やはり後ろの方で相談で待っている方々からは本当にすべて聞こえてしまう、こういった状況があります。そこで、今ある福祉部門のところをこの本庁以外に移していくという考えはあるかどうか、それを伺います。
◎市長(加藤憲一) 12番加藤議員から福祉窓口等の配置についてのお尋ねでございました。今、2階の方で展開をしております福祉関係の窓口を庁外に移すような考えがあるかどうかといったお尋ねでございました。御指摘のとおり、現状から見れば、福祉、税、市民窓口といったセクションが同じフロアに配置されているということで、これは一定の窓口業務という点での利便性は確保されているというふうに思います。ただ、12番加藤議員御指摘のとおり、福祉の窓口では、やはり立ち入った相談事等をある程度の時間をかけてしなければならないということで、高齢者、障害者の方たち、また生活保護の方等々いろんな形で相談が寄せられるということで、相当プライバシーに配慮した配置というものが求められているということも事実であり、私もあの2階のフロアに足を運ぶたびに、そういった意味での改善が必要だということを常々感じております。実際に他の自治体等の例を見れば、福祉セクションが統合的に別の建物になっているといったケースも幾つか私も実際に見たりしておりまして、理想的にはそういった配置もあり得るのかなというふうに考えたりすることももちろんございます。いずれにいたしましても、本市の場合、現状ということとの兼ね合いで、今後の検討課題とさせていただきたいというふうに考えております。
◎福祉健康部長(清水清) 私の方から、社会福祉センターの竣工日、それから福祉事業への影響ということをお答えさせていただきたいと思います。
社会福祉センターにつきましては、昭和49年1月に竣工いたしました。建設から既に35年経過しております。その施設内でございますけれども、市社会福祉協議会、それから各種福祉施設、こういったものが複合的に配置されております。福祉活動の利用率の高い施設として多くの方に御利用いただいている施設でございます。しかしながら、御指摘のとおり十分な駐車スペースがございません。そこで、さまざまな団体をはじめ利用されている方には大変御不便をおかけしております。特につくしんぼ教室、それから城山乳児園、こういうところに通われる小さいお子さん、こういった方には本当に申しわけなく思っております。また、施設の老朽化に伴いまして、たびたび修繕工事を行わなくてはいけません。そういった一時的な施設利用の制限、こういったこともそのたびにさせていただくこともございます。また、他の面でちょっと使い勝手の悪い部分もございます。こういった状況を踏まえまして、現在、私ども福祉健康部内で、社会福祉センターの今後のあり方についてさまざまな方面から検討させていただいております。また、先ほどケアタウン構想がございましたけれども、この中で社協や民児協、こういった方々の役割が重要になってくると思っています。こういったことも勘案いたしまして、総合的に調整していかなければならないというふうに考えております。 以上でございます。
◆12番(加藤仁司) 今、御答弁いただきましたように、まず社会福祉センターは築35年、老朽化も激しく、そしてまた不便があるということで部長からもお話がありました。これは行政の方々だけでなく、利用されている方も、ずうっとこのままなのかなというふうな思いをされている方もいるようです。そこで、先ほど市長の方からそれこそあえて言われましたけれども、まず社会福祉センター自体が、きのうですか、8番横田議員の耐震診断の話がありましたが、その中で、社会福祉センターも耐震性なし、すなわち診断しないというたしか施設だったのかなと思います。診断してみるとどういうふうになるかわかりませんけれども、恐らくその結果はいい結果ではないのかなと、このように推察されるんです。この機会に、社会福祉センターと福祉健康部、この絡みは当然ありますよね。それで今お話があったように、社協や民児協、こことの絡みはこれからもっと重要になってくる。そういった面から、この社会福祉センターという施設と、そしてまた福祉健康部、この所管を統合するというような形をこれから視野に入れるべきなのじゃないかなと思います。もちろんそれにはお金も必要でしょうし、いろいろな整理をしなければいけないところもあろうかと思いますけれども、こういった統合をするという視野に立つということについて、今なかなかお答えは難しいかもしれないんですけれども、そういった考えについてはどのように思われるか、再々質問とさせていただきます。
◎市長(加藤憲一) 本市の福祉健康部と社会福祉センターの統合といったことについての御提案でございました。社会福祉センターにつきましては、今も議論が出ておりますように、まず施設の耐震的な面での寿命ということと、あと一方で、福祉健康部等の事業については、今後のケアタウン構想も踏まえて、事業展開をどうするかといったような結構幅広な、また中長期にわたる構想を踏まえていかないとなかなか議論は定まっていかないテーマを両方持っているわけであります。そういった面で、今部長からも答弁申し上げましたように、社会福祉センターのあり方については、あそこに入所されているいろんな機能の棚卸しと整理、また配置等の可能性について議論しているとともに、福祉政策の展開につきましては、今、総合計画の策定作業の中でるる検討をさせていただいているところでございます。ですからこの統合という議論につきましては、一つの今後のあり方を考える上で一つの示唆に富んでいるものであると思いますが、現状、短期的な視野の中では、できることからまず着手して改善を行い、その先にどういったことがあり得るか、これについては引き続き検討してまいりたい課題であると受けとめさせていただいております。 以上です。